テンセル™リヨセルを知る
私達のイノベーション

テンセル™リヨセルを知る

21 3月 2021

マテリアルイノベーションと可能な限り常により持続可能な代替素材の追求は、私たちが継続するサステナビリティの旅の一環としてUGGで行う仕事の重要な部分です。

Plant Power(プラントパワー)コレクションUGGplush™マテリアルの開発では、レンチング(Lenzing)社とのコラボレーションで、木材パルプで作られた持続可能な原料の繊維であるテンセル™リヨセル繊維を利用しました。このコレクションでは、テンセル™リヨセルにより、カーボンニュートラルな植物由来の素材を使用した最初のUGGフットウェアカプセルが実現しました。

UGGplush™はヴァージンマーケットウールに比べて使用する水とエネルギーが少なく、二酸化炭素の排出を減少させる革新的な素材です。独自のUGGpure™テクノロジーに、リサイクルポリエステルの裏地とテンセル™リヨセル繊維を組み合わせています。

テンセル™リヨセルの製造方法、また、それがどのようにより持続可能なフットウェア業界をサポートできるかについて、レンチング社と話し合いました。

今日、テンセル™はファッション業界で確立された繊維ブランドですが、この“旅”を始めたときに解決しようと試みた、繊維サプライチェーンの主要な問題とはどんなものでしたか?

1980年代、レンチング社がテンセル™ブランドのリヨセル繊維の予備的研究を開始した時、持続可能性も環境保護も繊維産業やファッション業界にとっては最優先事項ではありませんでした。当時、世界中の製造工場が深刻な大気汚染と水質汚染の原因となっていました。レンチング社の生産現場が時の試練に耐えて永続するには、何かを変える必要がありました。1990年、レンチング社は、受賞歴のある高効率のクローズドループ(循環型)生産プロセスをベースとする、最初のリヨセルパイロットプラントの建設を開始しました。以来、レンチング社だけでなく、ファッション業界全体にとって新しい章が書き足されたのでした。

テンセル™ブランドの繊維の作られ方において、他にはないユニークなこととは何ですか?森林破壊など、従来のビスコースに関連するリスクを最小限に抑えるにはどうすればよいでしょうか?

テンセル™リヨセル繊維の製造プロセスは、木質ベース繊維製造の最新の方法のひとつであり、ビスコース製造よりもかなりシンプルです。根底にある考え方は、クローズドループ生産プロセスでパルプを溶かして処理するということ。一方、従来のビスコース製造には化学物質が含まれており、適切に管理されない場合、これらの化学物質が工場周辺の空気、水、土壌を汚染する可能性があります。

レンチング社では、木材やパルプの調達から製造、森林保護に至るまで、繊維生産における最高の環境基準に取り組んでいます。森林破壊防止はレンチング社の優先事項です。私たちは、森林保護のキャノピー(Canopy) などさまざまなNGOや組織と緊密に連携して、ますます重要な世界的問題になりつつある生物多様性が喪失されないよう保護し、また気候変動から守ります。レンチング社は、キャノピーのホットボタン報告書で世界中の最高の実績のある生産者として長くランキングされています。

テンセル™リヨセル繊維のクローズドループ製造プロセスと技術について教えてください。

それは単純な物理的プロセスです。テンセル™リヨセル繊維の製造には、再生可能な原材料である木材に由来する認定パルプのみが処理されます。私たちのリヨセルプロセスでは、セルロースパルプを水と有機溶媒で直接溶かします。テンセル™リヨセル繊維の製造に使用される技術であるクローズドループ製造プロセスにより、99%を超える回収率で水と溶媒を再利用できます。私たちのプロセスは、この水と溶媒を再利用してリサイクルできることにより、欧州環境賞を受賞しています。これにより、環境への排出量が非常に少なくなります。また、レンチング社の生産工場はバイオリファイナリーのサイトであり、原料木材を最適な方法で利用して繊維用のパルプを製造するだけでなく、木糖キシロース、酢酸、木材に蓄えられたエネルギーなど、貴重な製品や副産物も製造しています。したがって、樹木資源を100%利用することができ、私たちのバイオリファイナリーは完全にエネルギーを自給自足できるのです。

レンチング社のテンセル™リヨセル繊維は、フットウェア業界の将来にどのように影響していると思いますか?

レンチング社では、30年近くテンセル™リヨセル繊維を提供してきました。けれど、フットウェアのセグメントをサポートするために、より多くのリソースに焦点を当てるようになったのはごく最近です。持続可能な素材への需要の高まりとテキスタイルシューズ素材の着実な成長傾向により、レンチング社はこのカテゴリーの繊維に対する高い需要と関心を受けてきました。

ほんの数年前には、フットウェアに木材繊維が使用できるなんて誰が考えたでしょうか?しかし今日、私たちの繊維は靴の幾つかの構成部分に使われることができるのです。

このカテゴリーのテンセル™リヨセル繊維には、そのサステナビリティと汎用性だけでなく、心地よい快適さを提供することにおいても大きな可能性があると確信しています。繊維は、通気性、温度調整、最近の繁殖を抑制します。これら全ては臭いを抑制し、フットウェアの気象とも言うべき足の“マイクロクライメイト”を改善するのに非常に重要な基準です。

Plant Power(プラントパワー)コレクションは、テンセル™ブランドのリヨセル繊維を使用し、アイコニックなFluff(フラッフ)シリーズを再構築しています。テンセル™繊維を使用してファーやシアリングの代替品を作ることがそれほど重要なのはなぜでしょう?

残念ながら、ファーやシアリングの代替品には、石炭や石油から得られるポリマーや合成繊維が使用されていることがよくあります。例えば、これらの合成繊維から作られたフェイクファーやフリース素材は、マイクロファイバーが抜け落ち、深刻な問題であるマイクロプラスチック汚染の一因となります。これらは、プラスチック繊維の小さな破片であり、自然環境だけでなく、海洋生態系全体や食物連鎖にも漏出します。動物や石油由来の素材を木質繊維に置き替えることで、UGGのようなブランドは、地球への影響を低減しながら、驚くべき品質の代替品を購入する選択肢を顧客に提供することができるのです。

私たちのUGGplush™素材は、独自のUGGpure™テクノロジーをテンセル™リヨセルと組み合わせ、リサイクルされたポリエステルの裏地に編み込んで作り出されました。このような素材の革新は、より持続可能なフットウェア産業をどのようにサポートするでしょうか?

UGGとのこのコラボレーションでは、“たまたま偶然”や運によるものは何もありません。パートナーシップでは、消費者知覚の理解から快適性や製品パフォーマンスなど、全てが慎重に検討されました。フットウェアづくりは、数多くのステップやレイヤー、コンポーネントが関わる複雑な製造プロセスです。責任ある靴づくりとは、素材の分析と開発、技術の採用、環境への影響が少ない製品を実現するために手を携えてともに機能するプロセスの実装など、靴の構造全体に持続可能なコンセプトを適用することです。

革新的なコラボレーションは、人と地球の双方にとってメリットがあり、私たちはサステナビリティへの旅を続けることに胸を躍らせながらコミットメントします。

マテリアルイノベーションの詳細については、Plant Power Collectionでご覧いただけます。

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